相続した土地はいつから売却できるか

相続があった際、相続した土地はいつから売ってよいのかという質問を受けることがあります。特に、相続財産で土地は多いけど現預金はあまりないという場合の相続では、相続税の納税資金をどう工面したらよいかを切実に悩まれる場合があります。

相続した土地をいつから売却できるかについては、相続が発生し、相続財産すべての遺産分割が決まり、相続を受けた方の名義で登記を終えるまで相続した土地を売却することはできません。相続発生→遺産分割→相続税申告・納税という流れになり、相続発生から納税までは原則10か月となるため、遺産分割後に土地を売却となると相続税納税までに売却が難しかったり、足元を見られた売却額となるおそれがあります。

相続税を分割して納税するということも可能ですが、土地が多いけど現預金があまり多くないという場合は、生前に財産を把握・相続税の試算を行い、土地売却等の対策を事前に検討頂ければ思います。

（営業担当O）